昨年、ソフトバンクに13.5差と大きく引き離されて2位に終わった西武ライオンズについて、今年のスタメンを予想してみます。
昨年のチーム打撃成績
まずは昨年のおさらいからです。
2017年の打撃部門では打率・得点・安打・盗塁・出塁率でそれぞれリーグ1位を記録しており、今年も打撃陣に大きく変更がないため、今年も球界屈指の攻撃力は健在でしょう。
盗塁数は12球団1位
昨季の西武の盗塁数は129個で、セ・リーグ1位である広島の112個よりも17個も多く盗塁しており、パ・リーグに限っては2位が日本ハムの86個であるため、43個も差がつきました。
特に、盗塁数パ・リーグ2位の源田が37個、4位の金子侑が25個、5位の外崎が23個、6位の秋山が16個とこの4人だけで101個と走り回っており、この結果が得点力1位を生み出す大きな力となっています。
更に控えにも木村文紀、水口大地と俊足の選手が揃っていて、今年も足から攻撃の流れを作り出すと予想されます。
2018スタメン予想
1.秋山(中)
2.源田(遊)
3.浅村(二)
4.中村(三)
5.森(DH)
6.山川(一)
7.外崎(右)
8.炭谷(捕)
9.金子(左)
キーポイントはキャッチャー
西武には正捕手候補に経験豊富な炭谷、昨年台頭した岡田、打撃センス抜群の森と3人います。
西武の2017年の正捕手は炭谷なのは間違いないかと思われますが、投手の相性によって炭谷とはリードが異なる岡田を起用しつつ、若手で森も育てる方針ではないかと考えられます。
近年、古田や城島、阿部などの打てる捕手がかなり少ないです。打てる捕手は楽天の岡島・銀次、日本ハムの近藤など他ポジションにコンバートされる傾向が強いためです。
しかし、古田、城島、阿部で実証されているように、打てる捕手が誕生しているチームはその在籍期間は自然と優勝が多くなります。
もし、森が打てる捕手として正捕手となった場合、西武はDHとしてメヒアや栗山、松井稼頭央も同時に起用できるようになり、1番から9番まで気の抜けない打線が誕生します。
そこにうまく投手も噛み合えば、ソフトバンクの黄金時代を終わらせて西武の黄金時代が到来する可能性すらあるのではないかと夢が広がります。
4番は中村か山川か
昨年は中村・メヒアの不調により、終盤戦は26歳の山川が4番に入ることが多く、昨年78試合の出場ながら本塁打23本を放ちました。山川はフルスイングでパワー型、長打率も脅威の.661と典型的な4番タイプです。
そして、出場制限があってオーバーエイジ枠とはいえ侍ジャパンにも選出され、そこでも4番に抜擢された実力は本物でしょう。
しかし、その山川が現在オープン戦で20打席以上無安打と調子が出ていません。今年は他球団も昨年以上に警戒して、対策してくると予想されるので、山川にとっては勝負の年となります。
もし、昨年不調だった中村やメヒアが今年活躍して山川を精神的に楽にさせることができれば、経験ももっと積ませるためにも今年も大丈夫と精神的に思える時までは6番で伸び伸びと打たせて、中村の調子や山川自身の調子を見計らって4番に格上げしてもよいのではないかと思います。
西武の打撃陣にはその余裕が充分にあるため、他球団からすると羨ましい限りです。