昨年、ヤクルトスワローズの投手陣は、小川や秋吉、館山らの離脱、助っ人外国人の期待外れ等もあって2017年のチーム防御率は4.21と2年連続の最下位となりました。
今年の投手事情
2年連続防御率最下位のヤクルトは今季も苦しみそうだと一般的に予想されています。
何故なら、目立った補強が外国人カラシティー、アルメンゴ(ジョーダン)、ハフの3人と、無償トレードの山田、ドラフトで獲得した新人だけで、実際活躍できるかが不透明だからだと思われます。
しかし、ヤクルトの一番の不安は、ケガ・故障による離脱のため、離脱者が他球団並みに過ごすことができれば、大きく見劣りすることはないと考えます。
その中で、まずは開幕ローテを予想してみます。
開幕ローテ予想(昨年の成績)
・小川泰弘(右)(8勝7敗・防御率2.83)
・ブキャナン(右)(6勝13敗・防御率3.66)
・原樹里(右)(3勝11敗・防御率3.84)
・星知弥(右)(4勝7敗・防御率4.73)
・ハフ(左)(6勝4敗・防御率2.38(韓国LG))
ローテ争い
・大下佑馬(右)(ドラフト2位)
昨年防御率最下位だった原因
昨年は、小川・星の離脱、助っ人外国人の期待外れ、石川の絶不調もあって先発ローテは入れ替わりが激しく、代わりに先発するチャンスを得た投手も台頭したとは言えず、かなり苦しみました。
先発がうまく回らないことから、中継ぎ陣もフル回転な上、早いイニングから登板することで調整も難しくなって投手陣全体が悪循環に陥ったことが、昨季防御率が最下位だった原因です。
今年優勝するためには…
ヤクルトはケガさえなければ、右・左のエースである小川・石川、昨年大きく負け越したとはいえ1年目から規定投球回に達したブキャナン、クオリティースタートがブキャナン、小川に次ぐ3位だった原、一年目からローテーションに定着した星、メジャー通算25勝のハフ、と今年はタレントは揃っていますので、この6人がローテを守れるかで今年のヤクルトの順位は決まると言っても過言ではありません。
もしも誰か1人が故障や不調で長期離脱があったり、一時の調整でローテの入れ替えがあったとしても、ローテ争いで記載した由規・大下・山田に加えて、先発経験豊富な山中や成瀬、元中日のアルメンゴで補うことができます。
しかし、先発ローテ陣で長期離脱者が2人以上になってしまって、昨年のように新しく台頭してくる投手がいなかった場合には、また悪循環に陥って、投手陣全体が崩壊するので、やはり故障者を出さないことが今年のヤクルト投手陣のキーとなるでしょう。