今季のヤクルトはシーズン開始前から面白いニュースが続々と出てきて、改革が着実に進んでいます。
コーチ陣の奮闘
今季、一新したコーチ陣に対する報道は数多く、それだけ今年のヤクルトは注目を集めています。
特に宮本ヘッドコーチは、昨季球団ワースト記録の96敗を喫したチームを根本から変貌させるため、鬼となって毎日10時間という過酷なキャンプメニューを敢行しました。
このキャンプ中、練習量と質の両方において、長年キャンプを見ている報道関係者も過去例を見ないほどだったと言います。
その過酷な練習に重苦しい雰囲気となることなく、むしろ充実感を持ってキャンプを終わらせたことは、宮本ヘッドコーチら首脳陣の手腕と言えるでしょう。
意識改革を
ただ、結局はコーチ陣は、練習の量・質・方法などをチーム全体や選手個々人に対して考えて適切な指導はできますが、選手がただそれをこなすだけでは、大きな変化は起きません。「ただやらされているだけで、きつい」となってしまったら成長はないため、選手の意思とマッチしなければなりません。
選手の意識については、コーチも指導や相談にのることはできますが、最終的には選手個人で決めるものです。
コーチ陣が変わったから頑張ろうではなく、自分がチームを変えようという意志を持った選手が多く現れれば、全てがマッチしてチームも結束し、上位を狙える道もできるのではないか、と思います。
石井琢朗コーチの狙い
昨年リーグワーストだったチーム打率.234を改善するために招聘された石井コーチの狙いは若手の底上げにあります。
昨季、主力の多くを故障で欠き、打線に繋がりが生まれませんでした。そこで、今季は主力がケガをしてもバックアップできる態勢が必要とのことで、現在レギュラー確定ではない若手の廣岡、西浦、奥村のレベルアップが必須となります。
また、まだ18歳とはいえ、村上ももちろんそのメンバーに入ることになりますので、この4選手の成長・活躍は今年のヤクルトの注目ポイントの1つといえるかもしれません。