2017シーズンが終わってオフの間に西武ライオンズの投手陣は主力選手が3人退団しました。
2017年11勝をマークした野上、西武の顔の1人といえる牧田(28ホールド)、セットアッパーのシュリッター(32ホールド)の穴を埋めるのは容易ではなく、若手の台頭が期待されるのと同時に、投手陣は万全の打撃陣とは対照的にフル回転のシーズンとなると予想されます。
開幕ローテ予想(昨年の勝利数)
・菊池(16勝)
・ウルフ(9勝)
・十亀(8勝)
・多和田(5勝)
・高橋光(3勝)
・カスティーヨ(今季加入)
・(高木勇)(1勝(巨人在籍時))
リリーフ陣・抑え(昨季成績)
・高橋朋(3試合・0H・防御率6.75)
・ワグナー(今季加入)
・野田(38試合・1H・防御率1.98)
・平井(42試合・4H・防御率2.40)
・武隈(58試合・13H・防御率3.14)
・大石(20試合・4H・防御率0.93)
・増田(抑え)(57試合・28S・防御率2.40)
中継ぎ・抑え
抑えは2016年から2年連続で西武の守護神である増田達至がいるため、特に今年と変わらずに計算できますが中継ぎは主力だった牧田とシュリッターが退団したことから、戦力ダウンが懸念されています。
しかし、2016・2017年が故障によるリハビリで出場できなかった高橋朋己が2018年は開幕に向けて順調に調整しています。
高橋朋己は2014・2015年と60試合以上登板しており、それぞれ29セーブ・22セーブを記録しました。2016年に受けたトミー・ジョン手術の影響で全盛期にどこまで戻れるかは未知数ですが、経験も豊富なため、試合に出れさえすれば、ある程度結果を出すでしょう。
そして、武隈の存在、ワグナーの加入、大石・野田・平井の台頭等から中継ぎ陣に関しては大きな問題はないと予想されます。
懸念は先発陣か
ここ6年連続で20試合以上先発をしていた野上の抜けた影響は野上の実績以上に大きくなると思われます。
西武の先発陣は菊池、ウルフ、十亀は間違いなく予定通りの働きをしてくれると思いますが、西武が上位を争えるかどうかは残りの3枠の先発投手次第ではないでしょうか。
ここ4年間でドラフト1位で指名している投手の高橋光、多和田、今井、斉藤への期待は高く、高橋、多和田については昨年以上の成績が、昨年ドラフト1位の今井と今年ドラフト1位の斉藤の台頭次第が期待されます。
そこに新戦力のカスティーヨと高木勇人がどれだけ入ってこれるかになるので、特に高橋光と多和田は今年チャンスをものにできるかが西武の優勝のカギとなりそうです。